極楽寺だより 723
13日に総本山金剛峯寺において、住職在任30年の表彰式が執り行われ、長谷部管長猊下より褒賞状を拝受いたしました。
私が住職に就任したのは平成6年、当時の管長猊下であられたのは、祖父や母の師僧筋にあたる高野山持明院の先先代前官様でございました。御親教にて当地近くまでお越しになる際、当山にもお寄りいただく旨を賜り、それを契機として、先代の発案で晋山式を執り行う運びとなりました。当時26歳の私は、深く考える間もなくその大役を担うこととなりましたが、今回、親授の際に長谷部猊下より当時の年齢をお尋ねいただき、改めて浅臈での就任だったのだと感慨を新たにしております。 平成6年は、奇しくも母が亡くなった年でもあります。晋山式を執り行った5月には元気な姿を見せてくれましたが、そのわずか数カ月後の9月に旅立ちました。母に晋山式の様子を見せられたことは、今でも私にとって大きな安堵でありました。 この30年、役員や檀信徒の皆様に支えられながら歩んでまいりました。これからも健康に留意し、寺門興隆のため一層努めてまいる所存でございます。今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。